建築中の謎のカビ
ログハウスの建築中にある日突然、ログ壁に下の写真のカビのような黒い点々がたくさん付いている事があります。
建築中に現場を見にきたお施主様がログにカビが生えてきた。とびっくりされることが、ごくたまにありますが、実はコレ、ほとんどの場合はカビではありません。
この謎のカビの正体は『鉄分のアク』です。
殆どの場合、この鉄分のアクは雨が降った翌日に木部表面に現れます。
原因はいろいろ考えられるのですが、一番多いと思われる原因は鉄製品を現場でディスクグラインダー等でカットした時の鉄粉が木部に付着して雨が降ったときに木材中の成分と鉄分が反応してその部分が黒くカビが生えたようになります。
ですから、ログハウスの現場では鉄製品のカットは極力避けなければなりません。
そして、もしカットする場合は建物から離れて作業するか、作業後に鉄粉を綺麗に掃除しなければなりません。
又、何らかの理由で運搬中に鉄粉が付着して搬入されてくることもあり、そのような場合もある日突然、黒い斑点が現れます。
このアクは放っておいても全く害はないのですが、カビっぽく見えるのでやはり、あまり気持ちの良いものではありませんよね。
そこで、皆さんペーパーがけやサンダー等を用いて削って処理されるのですが、これが結構大変で、且つあまり綺麗になりません。
アトリエ・山林舎ではこの鉄粉のアクの対処にはペーパー掛けは行なわずに対処しており、上の画像のアクを対処したのが次の画像になります。ウソみたいに綺麗になりましたね。
これは特殊な方法を用いますので、ウェブ上では公開出来ませんが、もし一番上の画像のような黒いカビのような斑点でお困りのログオーナーの方がおられましたら、こちらからご相談ください。何かのお役に立てるかもしれません。
又、これからログハウスを建てる予定の方は
ログ(木材)と鉄粉は絶対に近づけてはいけないことをよく覚えておいてください。意外と知らない業者さんが多いと思いますので。