ログを腐れから守るには?
これはログハウスに住んでからのおはなし。
最近、傷んだログハウスの修復依頼やご相談をよくいただきます。
その中で特に気になる部分はログ壁のひどい傷みや腐れです。それ以外の部分でしたら比較的、簡単に修復しやすいのですが、構造体であるログ壁や土台などが傷むと最悪の場合、ログを差し替えなければなりません。当然、このような工事は費用も高額になりますので、そういった事態になる前に対策するべきです。
先ず、対策をする前に何故そのようなことになるのか?考えをまとめてみました。
今までの私の経験では殆どの場合、一段目から2段目までのログの一部分が腐っていたり、傷みがひどいことが多く、その原因は特に雨の跳ね返りがひどい場所です。
最も多い例をあげますと…
山林の別荘地では雨どいをしない場合が殆どです。その理由としては雨どいに落ち葉が溜まったり、雪が樋を破壊することが多い為ですが、この場合雨は軒先から垂れ流されることになります。その雨が落ちる下にはデッキがあることが多く、そのデッキに跳ね返った雨、又は積もった雪がログウォールを濡らし少しずつログ壁を傷めていくことになります。
これを防ぐ為には
・軒を深くする。
・雨どいをつける。
・塗装等のメンテナンスを怠らない。
・雪に埋もれた状態で放っておかない。
等、いろいろと考えられますが、どれも簡単なことで、誰にでも直ぐに解る事ばかりです。
又、普段からログ壁の状態を少しでも気にしていれば、ログの差し替えをしなければならないような事にはなりにくいです。
最終的にはオーナーによる日頃のチェックと簡単なメンテナンスが大事だということです。
メンテナンスが面倒な方はログの健康チェックぐらいはできるはずです。そして、ログが湿っぽくなってきたり、カビ等が生えてきた場合はログ壁が傷みきってしまう前に私達を呼んでください。
ログが痛みきってからの対処 01
腐食した部分を今以上に侵食しないようにする。
一段目が腐食したログ
↓
腐食部分をすべて取り去り、新たにログを入れ直します。
↓
新しく入れ替えたログに塗装し完了。腐りにくいようにイエローシーダーを使いました。 年に2~3件のペースでこのような状態のログの修復をさせていただいています。
ログが痛みきってからの対処 02
ログが弱る原因をなくす。
何といってもログ壁を濡らさない。これにつきます。なので、屋根をかけるという対処が一番理想的です。
ハードウッドで骨組みをつくり、ポリカーボネイトの平板で屋根をつくりました。せっかく補修したログハウスも腐食する原因をなくさない限り、また同じことを繰り返すかもしれません。
上の画像は同じく、もともと屋根がかかっていなかったデッキにポリカの屋根をかけました。別荘を長持ちするように改造しつつ、使い勝手も良くなるように計画した例です。このメンテナンス例については、今後より詳しくご紹介しようと思います。
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