ログハウスの種類

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ログハウスでの暮らし
お気に入りのアンティーク家具達に囲まれ、ゆったりとスローライフを楽しむ。

あなたの思い浮かべるログハウスでのライフスタイルは?
毎日がキャンプのような生活?北欧のカントリーなログハウス?それともラスティックなログでの自然豊かな生活でしょうか? 一口にログハウスと言っても様々な種類があり、また人それぞれ理想の暮らしは違います。ここではログハウスの特徴や種類についてご説明させていただきます。あなたのライフスタイルに合うログハウスがみつかりますように。


マシンカットログ

機械で精密に製材されたログをマシンカットログと呼びます。現在、ログハウスの住まいとして最も一般的に建築されているのがこのログハウスです。ログ材の一本一本が均一にできていますので荒々しいイメージはあまり無く、全体的にすっきりとしたデザインにすることが可能です。ハンドカットログに比べ、価格が抑えられ、掃除がし易い、街中でも建築しやすい。等のメリットがあります。

最近、ログハウスが自然な住宅として注目されています。シックハウスという言葉が一般にも浸透しつつある昨今、その中でも手入れのしやすさや居住性も良いマシンカットログは特に人気があります。又、以前は建築できなかった市街地に建てることも可能になり、ますます需要が増えてきてきました。

マシンカットログと一部に自然な丸太を使用したログ。柔らかい雰囲気になります。住宅街の一角で建てさせていただきました。


マシンカットログ写真いろいろ

写真はすべて私が手がけさせていただいたログハウスたちです。今まで25年ログハウス建築に関わっていますが、90%以上の割合でマシンカットログを選ばれています。住まいとして建てる場合は、とてもバランス(暮らしやすさ・デザイン性の幅の広さ・価格など)が良いと思います。


ハンドカットログ

ログハウスと聞いてまず思い浮かべるのはこのログではないでしょうか。

豪快な見た目はワイルドで迫力があり、熱狂的なログファンから人気があります。逆に圧迫感がありすぎて嫌だと思う方もいらっしゃいますので、はっきりと好みの分かれるのがこのログの特徴です。本当にお好きな方にだけお奨めいたします。私は若い頃、旅をしていた時に山の中でハンドカットログに出会い『これを建てよう!』と、その場で心に誓いました。その時の思いは今でも忘れられません。あの出会いが無かったら私は今頃何をしているか…それ程のインパクトがハンドカットログにはあると思います。

ハンドカットログの部材は、主にカナダから良材を厳選して直輸入しています。日本で充分に打ち合わせした図面をもとに私たちの仲間のログビルダーがログを加工します。 また最近では、良い材料のみを輸入し、私たちで国内加工することも行っております。 (国産材でのハンドカットもこれから増やしていこうとも考えています)

大径の丸太をハンドメイドで一本づつ皮をむき、チェンソーでノッチ等を刻みながら組み上げます。ハンドカットログとは名前の通り、ログハウスの本体はその大部分が熟練されたログビルダーたちにより、手作業で造られています。

サドルノッチ

ログとログの交差部分をノッチと呼びます。一本づつ交互にがっちりと組まれる上、更に通しボルトで上から下までを締め付けるのでログ壁を一体化することにより、とてつもない強度がでます。

内部の壁。丸太の皮をむいたそのままの壁です。雰囲気ありますね。


ハンドカットログいろいろ

少数派のハンドカットログ、似合う方にはぜひ暮らしていただきたいですね。
最近は、ハンドカットの種類でも丸太だけではなく、タイコ状にカットされた北欧の伝統的なログもあります。写真はここでは上げられませんが、興味がある方は是非調べてみてください。


ダブテイルログ

北米のオールドスタイルで建てられるログハウスにダブテイルという工法のものがあります。この写真に出てくるものはチンクダブテイルというスタイルで建築されたものです。アトリエ・山林舎で建てられたものではなく、私の師匠(一時期カナダへこの工法のつくり方を教わりに行っていました)が、カナダで実際に携わり建築されたログたちを私が撮影したものです。

今後このスタイルのログ建築もしていく予定ですので、こちらで紹介させていただきます。

外観の特徴としては、ダブテイルノッチという伝統的な仕口で交差部を組み上げています。ダブテイルのダブは鳩、テイルは尾っぽ、ノッチの形状が鳩の尾っぽに似ていることから、そのように名付けられています。
 一度組み上げ、ボルトで締めるともう壁が崩れることはなく、とても強い工法です。ログとログの隙間にはチンク材という風合いの良い充填材を詰め込み気密性を高めます。昔の北米の古いログハウスではその地域で簡単に調達できるもの(土、泥、藁、など・・)が使われていたようです。

木とチンク材の白のコントラストが美しいですね。

これは私がカナダでダブテイルログ建築に携わらせていただいていた時の写真です。教えてもらっていたといいましても、実際に別荘として建てられるログでしたので、緊張感のある日々でした。ピーリング(皮むき)をしている風の写真をとってもらいました。ちなみに、ログの表面がスムーズではない風合いになっていますが、アッズ(日本でいうチョウナ)という道具でこのような仕上がりにしています。一本ずつこのような仕上げをするのはかなりの手間がかかります。このようなログをつくってほしい。というお問合せをお待ちしております。



他にもログハウスの種類はいろいろありますが、主なものと私が今後推していきたいをご紹介いたしました。参考にしていただければと思います。