ログハウスのメンテナンス

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ログハウスのメンテナンスについて

ログハウスのメンテナンスについて

ログハウスに限らず建物は手をかけてあげるほど長持ちしますし愛着も湧くものです。ログハウスだからメンテナンスは大変だ。とは思わずに大切に住んであげたいものですね。


100年前のログハウス

この左のログハウスは私がカナダへ出張に行ったときに撮影したものですが、地元のログビルダーに聞いたところによりますと約100年前に建築されたログハウスだと言っておりました。よく見ると屋根の辺り等は修理した後が伺えますね。当然ですが100年や200年、もしくは正倉院のように約1300年もの年月を過ごしてきた建物は、雨が漏れば屋根を修理し、塗装が弱くなれば塗装をする等、定期的にメンテナンスされてきたからこそ今の姿があるのだと思います。


ログハウスの外壁塗装

最も大切なメンテナンスが外壁の塗装です。
一般に3~5年に塗り替えを勧められているようですが、良い施工をすれば、7、8年ほど保ちます。また塗料の種類によっては10年くらいは持たすことも可能です。どんな工事でもそうですが、知識や技術で大きく結果がかわります。

塗装に関しては、コツさえつかめたら、ご自分で塗ることも可能かと思います。実際、アトリエ・山林舎で施工させていただきました ログオーナーさんの約3割ほどはご自分で塗装されています。足場を私が手配し、技術指導を行うなどすれば次回からはご自分で塗られたり・・・。もちろん仕事としては私たちに任せていただくのが有難いですが、自分でするのを楽しめる方には、セルフペイントもお薦めしています。

再塗装前
塗装後

ログの傷み&腐れ補修

アトリエ・山林舎にログのメンテナンスの相談で2番目(一番は外壁塗装)に多いのが、この傷んだログの補修依頼です。構造的に問題のある部分を取り除き、新たに作ったログ材を差し替えます。場合によってはログ本体をジャッキアップして差し替えることもあります。

この部分は元々はログ壁がデッキの手摺として延びていた部分です。そこに長年雨がかかり、ログ壁に雨水がしみこんで少しづつログを傷めていったようです。
パイン材を使用したログハウスでしたが、
ここでは腐りに強いイエローシーダーを使用いたしました。さらに、このログ壁の面にはパーゴラを組み、ポリカーボネートで屋根をつくりましたので、ログを腐らせる原因をなくすことが出来ました。
※この後、塗装をして終了しました。

デッキの補修と再塗装

長く使われていなかった別荘のリニューアルです。腐食した部分は取り換えつつ、全体のお化粧直しを行った例です。ツタが全体に覆っている部分があり、処置が大変でしたが、丁寧にメンテナンスすれば長持ちさせることが出来ます。

ログハウスの再塗装前の状態
ログハウスの再塗装後の状態

ログハウスが痛む原因は一つではありません。必要なメンテナンスをしない。 設計計画ミスによるもの。 地域的(そのエリアで建ててはいけないところもあります)な問題など、さまざまです。なかなか素人の方には見分けがつきにくいかもしれませんが、『ログを腐れから守る』のページをつくりましたので、参考にしてみてほしいです。