先週は、岩手まで出張に行ってきました。
国産ログハウスの部材について今後の打ち合わせと見学の為です。
施工例見学はもちろんのこと、山へ行って立ち木見学から製造工場の見学もしてきました。
滞在期間は2日間と短い時間でしたが、沢山の収穫がありましたので少しご紹介を・・・
先ずは実際に国産材を使用されたログハウスを案内していただきました。
4、5件の施工例を見せていただいた感想をひとことで、言い表わしますと、
ログ壁の割れやアバレが非常に少ないというのが第一印象です。
そういった加工技術やログ建築のノウハウがあるからこそ、
この会社へ見に行ってきたわけですが、岩手県まで行った甲斐がありホッとしました。
これらは国産ログハウスの内装です。
素材は杉です。
見た目は普通の杉ですが、転がっている端材を手に取って見ると・・
重っ!
関西の杉とは比べ物にはならない重さにびっくりしました。
やはり育つ地域が違うだけでこんなにも違うのかと思い知らされました。
ちなみにこの地域でとれる杉は秋田杉とほぼ同レベルの材として扱われる良材だそうです。
伐採前の立ち木も見せていただきました。
右側の杉達は樹齢150年から200年くらいのものです。
数が少ないのでログウォールには使えないらしいですが・・・こんな材でログを建てたいものです。
そして工場見学です。
広い工場で
山から切り出された丸太が乾燥され
(写真にはありませんが、乾燥機にかけられた後、自然乾燥が行われます)
各部材へとなっていきます。
+++++++++++++++++++++++++++++++++++
そして、2日間にかけてS社長とログハウス業界のこと、材木の流通の話し、
今後の住宅業界のこと、岩手県で釣れる岩魚について(?)いろいろな情報交換が出来ました。
上はS社長です。ログ材になる立ち木案内の時に、
山菜のウワバミ草を『お土産に』と採っていただいた時の一コマです。気さくな方です。
最後に国産ログについての私の考え:
今まではマシンカットの国産ログというと、間伐材の有効利用というイメージが強く、
正直なところ、お客さんにお薦めできるような部材(加工技術とノウハウ)がありませんでした。
しかし現在は、実際に住むお客さんの事を真剣に考え、
ちゃんとしたログハウスの部材を造れるメーカーが出てきたことで、
今後は国産ログハウスの部材をお薦めすることが増えてきそうに思います。
先ずは今年の秋に1棟、ヒノキ材を使ったログを建築させてていただくことになりそうです。
この国産ログを手掛けるチャンスをいただいたお施主様には本当に感謝しております。
アトリエ・山林舎を信頼して仕事の依頼を下さるお客様の期待を裏切らないのはもちろんですが、
建築後も長くお付き合いできるような仕事をこれからもしていきたいと思います。