ロケットマスヒーターその6(ロケットストーブ)

暑くなってきた今頃に更新するのも何ですが・・
わに倉庫にありますロケットストーブの現状です。
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前回の更新で完成していないまま止まっているようですが、実際には2012の冬にはバッチリ成功しておりました。
スペックは以下のとおりです。
●ロケットストーブの使用環境
場所:滋賀県大津市和邇 アトリエ・山林舎 倉庫兼工房内
使用環境:鉄骨造 倉庫1Fで床が土間(モルタル)
床面積:約84平米(25坪ほど)
ストーブをつけない時の室内温度
外気とほぼ同じ(寒い時で2度くらい)
レンガを築熱体としたベンチ型ロケットマスヒーター
ベンチ部分全長4.23m(中の煙道はこの4.2mの中で往復しています)
全く冷えた状態から焚きはじめて先端部分が暖まるには3時間ほどかかります。
その時の温度はベンチの先端で40度(60度)ほど、ヒートライザーに近い部分で60度(80度)ほどになります。ちなみに()内の数字は全開で焚いた場合のベンチの温度です。
倉庫は昔ながらの鉄骨造で隙間風あり、断熱材なしの建物なので、
建物全体を暖めるには随分時間がかかりますが、今時の断熱された建物であれば、
これ一台で十分に暖める能力はあると思います。ありすぎかもしれません。
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ロケットストーブの良いところ
・熱効率が非常に良い。
きちんと設計されたロケットストーブは煙突を横に長く引き回せます。
それにより、築熱層を設けたりすることで熱を無駄に排出することなく回収することができます。
・とても良い燃焼。
いわゆる完全燃焼と言われる状況になります。
煙突のトップからは煙が全く出ず、かすかにスモーク臭の混じった水蒸気が出ているだけです。(初期運転では少し出ますが・・)
匂いもかなり抑えられるので近所迷惑になりにくい。また、灰が極端に少ないので掃除がとても楽です。今シーズンかなり使用しましたが、灰の処分はブリキのバケツ8分目が2回のみでした。煙道の掃除については、煤もさらさらで煙道内火災が起こるような気配はまったくありませんでした。
炉内(バーントンネル)の温度は1100度ほどになります。
通常、合板を燃やすとかなり黒い煙がでるのですが、実験で入れてみましところ、全く煙が出ませんでした。きっと完全に燃やしきってしまうのでしょう。
(ウチの場合は2次燃焼といわれるものではなく、一度暖まった炉内で一気に全てを燃やしてしまっているような気がします)
他にも良いところはいろいろありますが、大きな特徴として、ボックス型の鋳物や鉄板で出来た薪ストーブと比べて良いところは、燃費(築熱性)が良いということと、排気ガスがクリーンであるということ。上の2点です
僕はこの2点がロケットストーブの良い点だと考えるのですが、
最近、そこを無視したロケットストーブがたくさん出てきているように感じます。
ロケットストーブはどちらかと言えば、つくる楽しみがあるので、それはそれで良いのですが、これを商売としてやっている方々が煙をもくもく出して完全燃焼だ~なんて言っているのを見ると???ってなります。
それなら2次燃焼室などをきっちり設計された薪ストーブの方がよっぽど・・・おっと、これ以上人のこと言うのはやめておきます。
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これは倉庫のロケットストーブでつくったみかんのせんべい。
ひとまず、性能の良い暖房としては成功しましたので、次は料理や湯沸しなどのオプションに力を入れていきたいと思います。